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2026.5.16 - 新しいサイトを開設いたしました — 四つの場所について

新しいサイトを開設いたしました — 四つの場所について

この度、これまでのサイト活動と並行して、新たに四つのサイトを開設いたしました。それぞれが独立した目的を持ちながらも、互いに補い合い、ひとつの信仰の歩みを形づくるものとして、丁寧に育てていきたいと思っています。

サイトを「開設する」という行為は、一見すると技術的な作業のように見えます。しかし私にとっては、そうではありませんでした。どのサイトも、開設する前から長い間、心の中にありました。祈りながら考え、考えながら祈り、それでもなかなか形にできずにいた場所たちです。今こうして言葉にできることを、まず感謝とともに記しておきたいと思います。


Gabriel World News

世界を読むということは、時代を読むということです。そして時代を読むためには、ただ情報を集めるだけでは足りない。どこに立って、何を光として、出来事を眺めるかという問いが、まず先にあります。

Gabriel World Newsは、世界各地のニュースをカトリックの視点から静かに読み解いていくサイトです。政治・社会・文化・教会に関わる出来事を中心に扱いますが、いわゆる速報的な報道とは異なります。速さを競うのではなく、深さを求めたい。一つの出来事を、信仰という光の下でもう一度ゆっくりと眺め直すことで、見えてくるものがあると信じています。

バチカンの動向、世界各地の教会の状況、カトリック信者が置かれている環境、あるいはより広く、文明と信仰の交差点で起きていることがら。そうしたテーマを、声高にではなく、ひっそりと、しかし誠実に記していきたいと思っています。

このサイトの名前に「ガブリエル」を選んだのは、大天使ガブリエルへの敬意からです。受胎告知においてマリアのもとへ遣わされたガブリエルは、神の言葉を運ぶ使者でした。ニュースもまた、言葉を運ぶものです。その言葉が、ただの情報ではなく、何らかの意味を宿したものであるように。そのような願いを込めて、この名前を選びました。

更新は不定期になると思いますが、書くときは必ず祈りながら書きます。読んでくださる方の心に、何か小さな光が届くならば、それ以上のことはありません。


Gabriella Bookstore

書物との出会いは、神との対話に似ていると私は思っています。正確には、書物を通じた人との出会いが、神との対話へと続いていく、という感覚でしょうか。優れた著者の言葉は、時を超えて読者に語りかけます。その声を受け取るたびに、人は少しずつ変えられていく。それは恵みの一形態だと、私には思えてなりません。

Gabriella Bookstoreは、そのような観点から書物をご紹介していくサイトです。信仰・神学・典礼・教会史・イタリア語学習・ラテン語・霊性・聖人伝といったジャンルを中心に、実際に手に取り、読み、心に留まったものを丁寧にご紹介していきます。「書評」というよりは、「書物との対話の記録」と呼びたい場所です。

このサイトを通じて、普段は手に取らないような本に出会っていただけたら嬉しいと思っています。とりわけ、信仰を深めたいと思いながらも、どこから読み始めればよいか分からない方の助けになれれば、と。本棚を一緒に眺めるような気持ちで、ゆっくりとご覧いただければ幸いです。

「ガブリエラ」という名を冠しているのは、このサイトが私自身の洗礼名、Maria Gabriella Seraphina の「ガブリエラ」部分に根ざしているからです。本を選ぶという行為は、深いところで自分自身の信仰の形と結びついています。どの本を選ぶかは、どこへ向かいたいかを映しています。そのような意味で、このサイトは私にとって、自分自身の信仰の地図でもあります。


マリア・ガブリエラの旅

旅について語ることは、時間について語ることでもあります。どこへ行ったか、何を見たかだけでなく、そのとき自分がどういう状態にあったか、旅がどのように自分を変えたか、あるいは変えなかったか。そういったことすべてが、旅の記録には含まれるはずです。

マリア・ガブリエラの旅は、巡礼と旅の記録サイトです。実際に訪れた場所の記憶だけでなく、心の中でだけ歩いた旅、祈りの中で見えてきた風景、あるいはいつか行きたいと思い続けている場所への想いも、ここに記していきたいと思っています。

エルサレムへの想いは、長い間、私の中にあります。あの石畳を、先人たちが歩いたように、自分の足で歩くこと。ローマへの想いも同じです。バチカンに立ち、聖ペトロ大聖堂の前に座って、ただ静かにそこにいること。そういった夢を、このサイトに少しずつ書き残していきます。

また、ベツレヘム修道会の活動として定めたイタリアへの移住という目標も、このサイトと深く関わっています。イタリアという土地への準備は、地図を眺めること、言語を学ぶこと、その土地の信仰の歴史を知ること、そしてその土地を想いながら祈ることから始まります。マリア・ガブリエラの旅は、そのすべての記録の場所です。

旅は、目的地に着いたときに終わるのではありません。出発を決意した瞬間から、すでに始まっています。このサイトは、その出発の記録から始まります。


四つのサイト、いずれもまだ産声を上げたばかりの、小さな場所です。完成には遠く、不完全なところも多いでしょう。しかしそれでよいと思っています。小さな始まりを、主は軽んじられません。ベツレヘムの馬小屋で生まれた出来事が、世界を変えたように、小さな場所から何かが始まることを信じています。

これらのサイトがどのように育っていくか、自分でもまだ分かりません。ただ、祈りながら続けていくつもりです。もし何か一つでも、訪れてくださった方の心に響くものがあれば、それは十分すぎるほどの実りです。どうかこれらの小さな場所のためにも、お祈りいただけますと幸いです。

Dominus illuminatio mea — 主は私の光

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IHSベツレヘム修道会

IHSベツレヘム修道会――愛のベツレヘム修道会――は、日本に生まれた小さな修道会です。 バチカンの公認には属さず、旧カトリック・独立教会の流れを汲みながら、アメリカ合衆国の宗教法人として正式に登録されたこの会は、ひとつの静かな問いから始まりました。神のために、何かを作ることができるだろうか。 典礼を守り、祈りを重ね、そして――作ること。 それが、この修道会が選んだ奉仕の形です。 DAWによる作曲・編曲、デジタルによる聖画や宗教絵画の制作。作られたものは売られることなく、ただ神の御前に、あるいは教会へ、寺院へ、神社へと、静かに届けられます。これを私たちは「献作」と呼んでいます――神のために作り、神のもとへ帰すという、祈りの延長としての創作です。 日本という場所には、神道・仏教・キリスト教が長い年月をかけて静かに共存してきた、世界でも珍しい土壌があります。この修道会が宗教の垣根を越えてあらゆる祈りの場へ奉仕できるのは、その豊かな土地に根ざしているからかもしれません。 宗教の危機を文化や芸術で「解決」しようとする動きが増えるなか、この会はそこに与しません。宗教は、宗教によってのみ支えられる。 そう信じながら、現代のデジタル技術を神への奉仕のために用い、日本から世界へ、ひとつひとつの献作を積み重ねています。

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